城泉寺(浄心寺)阿弥陀堂(じょうせんじ(じょうしんじ)あみだどう) 最終更新日:2007年10月1日 鎌倉時代の初め、この地方を支配していた豪族が自らの極楽往生を願って建立したとされるお寺で県内最古の木造建築物。大正4年の仏像国宝指定の際、誤記されたことから「城泉寺」と呼ばれるようになりました。 悠久の時間を重ねた古寺 城泉寺(浄心寺)は鎌倉時代の初め(貞応年間:1222-1224)、久米氏によって建立されたと伝えられており、県内最古の木造建築であり、鎌倉仏教文化を代表する古寺です。境内には七重、九重、十三重の塔があり、七重、九重石塔が国指定重要文化財となっています。 [ 七重のの塔 ] [ 九重の塔 ] [ 十三重の塔 ] [ 石塔全景 ] 木造阿弥陀如来及両脇侍像 三尊とも檜材の寄木造で、中央に主尊の阿弥陀如来、向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩を配します。観音菩薩像に墨書があり、寛喜元年(1229)の作であることがわかります。県内の鎌倉彫刻を代表する優れた仏像で、細部に中国宋の絵画の影響があるといわれており、慶派仏師の作と思われます。